1999年8月28日(土)
パイプオルガン
立派なパイプオルガンがあるホールはたくさんありますが、先日私は初めてパイプオルガンのコンサートに行きました。パイプが並んでいる下のところで演奏されるとばかり思っていたのですが、実際は舞台の上で、客席に背中を向けた状態での演奏でした。
今までパイプオルガンというのは、音色に変化がつけられないものだとばかり思っていました。でもコンサートでのパイプオルガンの説明を聞いて、どのパイプを使うかで全然違う音色になることを知って、すごく面白かったです。
「パイプに空気をおくりこんで音を鳴らすので、パイプオルガンは管楽器の一種です。」という説明を聞いて、フルートアンサンブルがパイプオルガンのような響きになるのが納得できました。パイプオルガンにはまりそうです。
1999年8月21日(土)
ヴァイオリニスト 渡辺茂夫さん
8月13日に、ヴァイオリニストの渡辺茂夫さんがお亡くなりになりました。私が渡辺さんのことを初めて知ったのは、数年前にテレビ番組で渡辺さんの特集をしていた時でした。渡辺さんの幼少の頃からのことをずっと紹介していましたが、それを見ながら「今はどうされているのだろう。」と思っていました。
番組の最後に渡辺さんの今の様子の映像が流れた時、ものすごいショックと悲しさがこみあげました。この番組を見てすぐに、渡辺さんのCDを買って聴きました。13歳の演奏とは思えない素晴らしい演奏で本当に驚きました。
本も出版されていましたが、読みたいと思う反面、怖くて結局読めませんでした。
渡辺茂夫さんのご冥福を慎んでお祈りします。
1999年8月14日(土)
レッスンビデオ
私が今度のフルート発表会で演奏する、シュターミッツの「フルート協奏曲」のレッスンビデオが村松楽器から出ていたので、買って見てみました。講師はシュルツなのですが、見ていると刺激にもなりますしとても参考になりました。
「退屈な演奏にならないように」ということをよくおっしゃっていました。でも、私はそういう以前の問題で、指をまわすのに一生懸命な状態です。
ビデオを見ていると「なるほど」と思うことばかりですが、頭では分かっていても実行するのは大変です。発表会までまだまだ時間があると思っていたのですが、1か月少々になり、少しあせりだしてきました。私にとってはじめての大曲なのでがんばりたいです。
1999年8月7日(土)
フルートアンサンブル
私のフルート発表会のアンサンブルの曲が、ディズニー映画「アラジン」のテーマ曲に決まりました。フルートが何本か集まると、1本だけの時とはまた全然違う音になるのがとても好きです。
ただ、発表会では3本のフルートなのですが、音程がビシッとあうかどうかを一番心配しています。フルート教則本のアルテスでは、先生と生徒がアンサンブルできるように、二重奏になっているのですが、先生と一緒に吹くときでも、音程があわなくて自分で気持ち悪くなってしまう時がときどきあります。
先生には、「そんなに深刻に考えなくていいですよ。」と言われています。本番は、楽しく吹ければよしとしようと、思っています。
1999年7月31日(土)
「音楽からの贈り物」
音楽家の方が書かれた書籍は、たくさんあります。私も何冊か読んでいますが、その中で私が一番印象に残っているのは、ヴァイオリニストである和波さんの著書「音楽からの贈り物」です。
小さい頃のことや、ヴァイオリニストとしての生活のことなど色々と書かれているのですが、文章を読んでいると目の前に情景がはっきりと浮かんでくるような感じで、読んでいくうちにどんどんと本の世界にのめり込んでいきました。
あらゆる事柄が、「見た通り」というひとことではなく、言葉を使って具体的に表現されていて、私自身も、こんな文章が書きたいと思いました。和波さんは私が大好きなヴァイオリニストのひとりです。
1999年7月24日(土)
ヴァイオリニスト 高木和弘さん
7月17日付けの読売新聞夕刊に「関西出身の若手音楽家」についての記事がありました。そこには、3人が紹介されていたのですが、その中で私が一番興味を持ったのは、ヴァイオリニストの高木和弘さんでした。
経歴を読んだ時になんだか引かれてしまったのです。新聞には「農学部を受験した。だが、試験に失敗、予備校に通っている時に、(中略)留学を強く勧められた。」とありました。クラシックの演奏家といえば、小さい頃から音楽家への道ひとすじのイメージがありましたが、こういう人もいるんだな、と新鮮でした。
9月19日に、大阪のいずみホールでコンサートがあるようです。私のフルートの発表会の直前で、フルートの練習に必死であろう時期ですが、どんなヴァイオリンを演奏されるのか、聴きに行ってみたいな、と思っているところです。
1999年7月17日(土)
手持ち無沙汰
私は今度のフルート発表会で、シュターミッツ作曲のフルート協奏曲ト長調 第1楽章を演奏することになりました。私にとってははじめての大曲で、今までと一番違うことは、フルートが始まる前と、終わった後に、かなり長くピアノの演奏があることです。
先生には、「ピアノが長いから適当に省略してもいいかな、と思ってます。そうでないとフルートが手持ち無沙汰になってしまうから。」と言われました。私も前奏のピアノはともかく、フルートを吹き終わった後で、何小節もピアノがあると、その間どんな風に立っていたらいいのか、と迷っていました。
でも、10日のパユのコンサートでは、バッハのブランデンブルク協奏曲第5番の第1楽章の終わりの方は、フルートの出番がなかったのですが、その間のパユの立ち姿が本当にかっこよくて、フルートを吹かなくてもこんなに素敵に見せられるものなんだと、感心しました。
1999年7月11日(日)
損害賠償
6月30日の、読売新聞京都版に、「演奏中にバイオリンの弓壊れ 京響団員が賠償提訴」という記事が掲載されていました。そのバイオリンの弓は「時価800万円相当」だそうで、この値段の高さにも驚きましたが、こういう訴えを私は今まで聞いたことがなかったので、小さな記事でしたがなんとなく目にとまってしまいました。
私がこの記事を見て一番に初めに思い出したのが、五嶋みどりさんが演奏中に弦が切れたけれども、コンサートマスターの方のバイオリンと持ち替えてそのまま演奏を続けたという有名な話でした。
京響団員の方は、裁判を起こすぐらいだからよっぽど腹立たしかったのでしょう。楽器の修理にまつわるトラブルは、色々とあるものなんでしょうか。この裁判の結果は私はちょっと興味がありますので、新聞で報道してほしいです。
1999年7月4日(日)
「誰もいない部屋」
6月20日、NHKテレビで放送された「誰もいない部屋」で、ヴァイオリニストの幸田聡子さんの部屋がとりあげられていました。この時の問題は部屋を見て、職業をあてるというものだったのですが、とてもよくできた問題で感心してしまいました。
問題は、床に落ちていた糸のようなもの、たくさんのハンカチ、左肩がすれているドレス、ヨーロッパの絵葉書、旅行カバン、美空ひばりさんのビデオなどが登場し、ヴァイオリニストだと特定させたのは、「糸のようなもの」が馬の毛だというところでした。(ヴァイオリンの弓は馬の毛でできているからです。)
「テレビをご覧の皆さんへ−糸のようなものは馬の毛です。」というナレーションを聞いたときに、私は、ヴァイオリニストだと分かりましたがそれまでは全然分かりませんでした。もし、フルーティストならどんな問題になるのでしょうか。
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