日時:2000年10月29日(日) 会場:京都コンサートホール 小ホール アンサンブルホールムラタ
演奏者:パトリック・ガロワ(フルート)、岡崎慎也(ピアノ)
プログラム:G.フォーレ:「幻想曲 ハ長調 作品79」、B.ゴダール:「3つの小品の組曲 作品116」、C-M.ヴィドール:「フルートとピアノのための組曲 作品34」、H.デュティユー:「ソナティナ」、D.ミヨー:「ソナティナ 作品76」、O.メシアン:「黒つぐみ」、F.プーランク:「ソナタ」 アンコール:ヴェルディ:「乾杯の歌」、「タイスの瞑想曲」 |
パトリック・ガロワの演奏を聴くのは今回が初めてでした。フルート界の貴公子と呼ばれていたとのことなので、外見にもちょっと興味を持って聴きに行きました。
舞台に登場されたときは、コンサートちらしのめがね姿ではなく、燕尾服もひざ下と非常に長くて、マジシャンのようだな、と思ってしまいました。木のフルートをお持ちなので、それがマジシャンの小道具のように見えて、なんだか鳩がとびだしてきそうな感じでした。でも、貴公子と呼ばれていたのは納得でした。
演奏の方は、木のフルートで演奏されるとのことで、やわらかい音でおとなしい感じなのかなあ、と思っていましたが、実際にはきらびやかで、華やかな感じもある音で、音量も思っていた以上に大きく、迫力がありました。
ゴダールとヴィドールの曲は、はじめて聴きましたが、聴きやすく演奏してくださって、なかでもゴダールの曲の、アレグレットは私のお気に入りになりました。
聴いていて、かたくるしい感じはまったくしませんでしたし、とても楽しめました。アンコールはガロワご自身が、日本語で曲目をおっしゃって、なじみのある曲で良かったです。
ひさびさに別世界にいざなってくれた、素敵なリサイタルでした。
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