ロジェと華麗なる管楽アンサンブルの夕べ

日時:1999年11月27日(土) 会場:京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ

演奏者:パスカル・ロジェ(ピアノ)、中野富雄(フルート)、ジャン=ルイ・カペツァリ(オーボエ)横川晴児(クラリネット)、
ジルベール・オダン(フレンチ・バスーン)、樋口哲生(ホルン)

プログラム:プーランク:ピアノ、オーボエとバスーンのための三重奏曲、モーツァルト:五重奏曲 変ホ長調
プーランク:オーボエ・ソナタ、プーランク:ピアノと管楽のための六重奏曲
 ロジェが舞台に登場した瞬間、コンサートちらしの写真とはかなり違った風貌だな、と感じました。写真よりも今回直接見たロジェの方が、私は好きです。

 今回のコンサートは、ひとことでいえば、管楽器の魅力再発見というぐらい、管楽器ののびやかな音色の魅力が堪能できて、本当に素晴らしかったです。私は室内楽のコンサートにはけっこうたくさん行っていますが、ピアノと管楽器のみの楽器構成は、初めてでした。

 1曲目は、舞台に向かって左からバスーン、ピアノ、オーボエの順で並んでいて、私の席からはファゴットの指使いがとてもはっきりと見えました。バスーンのトリルのなめらかな指使いを見ながら、バスーンの音を聴いて、バスーンの音のとりこになりました。またオーボエがすごくいい音なのです。

 今回、フルートは最後の六重奏曲のみの出番でした。CDでは、フルートのパートがわかりにくかったのですが、演奏姿を見ながらだと、どの楽器がどのように演奏しているかがはっきりと分かって、この曲を、また聴いてみたいと思うようになりました。

 京都コンサートホールは、大ホールの方の音響は私はあまり好きではないのですが、今回の小ホール(アンサンブルホールムラタ)の方は、管楽器にはぴったりの響きで、私はとても好きです。

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