音楽エッセイ

2004/10/30土

たんぱく質と音楽

 本屋で「音楽力」という本の背表紙が見えて、ストレートなタイトルにひかれて手に取りました。日野原 重明 さんと、湯川 れい子さんの穏やかな語り口にほっとしました。

 モーツァルトのCDが癒しだけではなく、いろいろな面での効果があるのか、たくさん売れていますが、「なぜモーツァルトなのかということが、「たんぱく質の音楽」の本に紹介されている」ということが、書かれていました。

 科学的に説明する必要はないのかもしれませんが、たんぱく質と音楽というのは、すごくかけ離れているように感じますので、こういう観点で見るのは面白いです。


2004/10/23土

パトカーのサイレン音

 人から、「アメリカ横断ウルトラクイズ」を手がけたディレクター佐藤孝吉さんの本「僕がテレビ屋サトーです」が、すごくいいと聞いて、買って読みました。

 ビートルズが来日した時につくられた番組の、録音のことも書いてありますが、「ビートルズを先導するパトカーのサイレン音15秒をつけるのに5時間が経過した」とあって、ああいう音も後からつけるものなのか、とやや驚きでした。

 あとは、羽田高速を走るビートルズの車にのせる曲選びにもかなり苦労されたようです。結局決めた曲は、「ミスター・ムーンライト」でした。私はこの曲を知りませんので、イメージがわいてこないのですが、何にしてもわずかな時間の番組でも、これだけ時間をかけて音選びをされているのですから、いい加減に見られないな、と思いました。


2004/10/16土

ツキを呼ぶ魔法の音楽

 先週新聞広告で、「ツキを呼ぶ魔法の音楽絶対テンポ116」という本を見かけて、タイトルにひかれました。たしかに、音楽を聴くことで気分が変わることがあるからです。すぐに、本を買いました。

 本を読むと、料理や、集中力アップ、仕事効率アップなど、さまざまな分野のことが書かれていて面白かったです。私が一番印象に残ったのが、「黒柳徹子さんのテンポは、速く感じるが、テンポ116で訓練を重ねた話術を操っているので、速くても理解できる」(p.94)というところです。

 この本自体にCDがついていますが、この本の作者の方が作曲された「つきを呼ぶ音楽」のCDも発売されています。


2004/10/9土

CDプレイヤーの音質

 先日、PanasonicのポータブルCDプレイヤーを買いました。今まで、携帯オーディオで持っているのはMDプレイヤーだけでしたが、最近は普通の本にCDがついていたり、音楽CD以外でもCDを聞く機会が増えたからです。それにしても、砂の器のピアノ協奏曲の楽譜にカラオケCDがついているのには驚きました。

 私は音楽CDを、このプレイヤーで聞くつもりはありませんでしたので、聞ければいいという感じで安いプレイヤーを買いました。でも、やはり音質には興味がありました。充電して、すぐに音楽CDを聴いてみました。

 右と左のイヤホンから聞こえてくる音が、はっきりと違うのが分かって、予想していたよりも、音質がいいので、この価格でこの音質ならいい買い物だったな、と思いました。


2004/10/2土

愛情はピアノが鳴るようなもの

 「感情表現辞典」を読みました。さまざまな作品から感情表現をぬきだしてある本ですが、読んでいると面白いです。室生犀星の「杏っ子」から、「愛情はピアノが鳴るようなもの」の表現が出ていました。どういう状況で書かれているのかな、とずいぶん考えました。

 ピアノを使った表現は他にもあって、堀辰雄の「美しい村」から、「ピアノの音のたゆたいがちな効果が(中略)私のもどかしい気持ち」が出ていました。ピアノの音は、感情表現にやはりあうのでしょうか。

 この本に、「感覚表現辞典」の宣伝がついていましたが、こちらには「音声、音響」の実例があるということですので、音楽について書きたい時には、こちらの本のほうが表現を増やすことに、役立つかもしれません。


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