音楽エッセイ

2003/5/31土

「シェイクスピアに学ぶ老いの知恵」 小田島雄志さんの著書「シェイクスピアに学ぶ老いの知恵」を読んでいると、「癒し」という章がありました。(P.111)試験に失敗したときに、音楽に慰められたということが書いてありました。

 その音楽が、ロマンチックな雰囲気の音楽ではなく、それまでは乾いた音楽だと思っていた「バッハ:フーガの技法」だった、という話でした。

 私は、落ち込んだ時に、音楽を聴こうとはあまり思ったことがなく、心から音楽になぐさめられたと感じたことがまだないのですが、こういうことを体験すると、音楽に対する考え方も、また新たになるのかな、と感じました。


2003/5/24土

音の犯罪捜査 23日に放送されたドラマ「音の犯罪捜査官」を見ました。新聞のテレビ欄で「オーケストラの音が・・・」と書いてあったからです。ドラマの中で、オーケストラのリハーサルと本番の音をひとりひとり、違いがあるかどうか調べていました。

 そのシーンで、説明にとりあげられていた楽器がフルートでした。リハーサルと本番の音のデータを画面で見せて「フルートは同じですね。」と言っていましたが、私は画面を見た瞬間には分かりませんでした。それより、そのフルート奏者の方が聞いたことがあるお名前でしたので、その方が驚きました。
 私自身のフルートの発表会でも、リハーサルと本番の音を、データにとったら違いに出るものなのかな、と見てみたい気がしました。


2003/5/17土

「質問力」 最近、「質問力」というタイトルの本が多いです。齋藤孝さんの「質問力」を立ち読みしていたら、「プレイボーイ・インタビューズ」の本の質問についてとりあげられていました。

 書かれていた質問相手はトランペッターです。「好奇心はあなたの音楽にどんな役割をはたしているか。」というように質問は短いけれど、長い答えを導き出せる質問で素晴らしい、と書かれていました。

 たしかにインタビューは質問者によって、「こんな話はすでに聞いたよ。」と思うつまらないものになることもあるし、「充実しているな。」とインタビューで感動できることもありますし、さまざまです。パユが雑誌等でインタビューを受ける時には、いい質問者に質問して欲しいと、いつも思っています。


2003/5/10土

建築模型 先日、「TVチャンピオン」(テレビ東京系)を見ていたら、「建築模型士王」でした。建築模型は、あまりなじみがないし、建築模型専門の人がいるんだな、というぐらいの気持ちで、番組を見ていました。

 見ながら、「そういえば、大阪にザ・シンフォニーホールができた時、シンフォニーホールが誕生するまでというような番組があって、シンフォニーホールを何分の1かに縮小した模型で音響テストをしていたな。」ということを思い出しました。

 小さな模型の中に、人が入って舞台の上につりさがっている反響板の角度を調節していました。その様子を見ながら、「ガリバーの小人の国のようですね。」とたしか言っていました。大阪にシンフォニーホールができた時の印象は、とても強くあり、当時、シンフォニーホールについて書かれた「残響2秒」という本も買いました。


2003/5/3土

自然の音 京都に、世界初の音を売る専門店「オトキノコ」が開店しました。川や、風などの自然の音などがあるらしいです。どんな人が音を買うのか、不思議な気もしますが、音を売るというのは面白い発想だと思いました。

 5月1日付の日本経済新聞でも、石の楽器を演奏するツトム・ヤマシタさんの対談記事がありました。「西洋音楽の限界を感じて京都に戻った。」と書いてありました。ヤマシタさんが演奏する石の楽器サヌカイトの音域は、ピアノの上下1オクタープもあるらしいです。

 石の楽器から、きれいな音が出るという発想がありませんでしたが、サヌカイトの演奏は、かなりいいみたいです。生で聴いてみたいです。


1.トップページ
2.プロフィール
3.演奏会情報
4.CD情報
5.掲示板
6.マスコミ
7.リンク集
8.音楽エッセイ
9.演奏会感想

メールはこちらから