音楽エッセイ
2003/4/26土
「カルテット」 以前の音楽エッセイのページで、久石譲さんの初映画監督作品、「カルテット」のことを書いたことがありました。久石譲さんのこの映画の中の音楽も聴いてみたかったですし、見てみたいな、とは思っていましたがそのままになっていました。
先日、アマゾンのサイトを見ていたら、日本映画のDVD(アニメ以外)にも、英語字幕がついているものがけっこうたくさんあることを知りました。役所広司さん出演の映画には英語字幕がついていることが多いらしいです。
それで「カルテット」のDVDにも、英語字幕がついているようだということが分かりました。そういえば、この作品も海外の映画祭に出品していたな、と思い出しました。英語字幕がついているということで、改めてカルテットにひかれたのでした。
2003/4/19土
声
私は声にとても興味があります。ですから、声に関する物語も好きです。例えば、松本清張の「声」や、手塚治虫のブラックジャックで、もとの声をとりもどそうとする作品「悲鳴」などです。さて、先日、本やさんに行った時、「人生の勝者になる!声の出し方・話し方」というタイトルの本があり、この「声」という部分にひかれて手に取りました。
何気なくパッと開いたページ(P.159)に、「音楽業界では聴衆は最初の3音を聴いてその曲を聴くかどうかを決めている。」と書かれていて、そう言われればそうかな、と思いました。フルートを聴く時でも、最初の一音でその人の音色を判断している自分がいます。
でも、私がフルートを演奏する時はどうかとなると、先生にも「途中のこのあたりからいい音になってきた」と言われることもありますし、なかなか最初からいい音色を出すのはやはり難しいです。
2003/4/12土
違う方法で聴いてみる
先週本やさんに行った時に、表紙のイラストが気に入って手にとった本がありました。「脳が若返る30の方法」という本です。目次を見ていたら、「音楽をいつもと違う方法で聴いてみる」とありました。これを見た時に、違う方法というのは、「体操しながら聴くのかな。」と思いながら、そのページをくりました。
違う方法というのは、「お風呂でCDを聴いてみたらどうですか。」ということでした。お風呂で本や新聞を読むとか、ラジオを聴く人がいるというのは、聞いたことがありましたが、CDをかけるというのは、思い付きませんでした。
本には「防水CDプレイヤーは売っているから。」と書いてありました。防水CDプレイヤーがあるということ自体に、私は脳に刺激を受けました。
2003/4/5土
過程を見せる
「芸はソプラノを助ける」という見出しで、4/3付日本経済新聞夕刊に、ソプラノ歌手についての記事がありました。3人のソプラノ歌手が紹介されていましたが、その中の鈴木慶江さんが「多くの歌手が"完成品"として世に出るのに対し、声の成長過程をみてもらえる私は幸せ。」と言われていました。
過程を見てもらえるという考え方もできるんだな、と感心しました。「過程をみせる」ということで、ひとつ思い出したことがあります。かなり前ですが、「情熱大陸」の番組で、アーティストの村上隆さんが、パリで個展を開くという時の映像でした。
個展に出す大きなアートの彩色が雑で、「これを個展には出せない。」と思うのですが、塗り直していると個展に間に合わなくなってしまう、どうするかという時に、結局個展会場で、何人もの人間で、はしごをかけて、そのアートを描いている様子をお客さんに見せたのです。お客さんも「アートを作っているところが見られるなんてわくわくします。」と言っていました。考え方の転換がすごいな、と思いました。
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