音楽エッセイ
2002年

2002/6/29土

演出 今日、フェスティバルホールにウィーン・オペレッタ劇場の「サウンド・オブ・ミュージック」を見に行ってきました。舞台を見ていても、どうしてもジュリー・アンドリュース主演の映画と比較しながら見てしまいます。

 私はかなり前に、大地真央さん主演、宮本亜門さん演出の舞台も見に行ったことがあるのですが、今日の舞台を見るまではどんな演出だったか、ほとんど忘れてしまっていました。でも、今日の舞台を見たことでいろいろと思い出しました。

 昔見た舞台では、リーズルとロルフが「もうすぐ17才」を歌うシーンでは、ふたりが一輪車に乗っていたな、などです。ストーリーは同じでも、演出が違えば、これだけ感じが変わるものかな、とすごく感じました。


2002/6/23日

山本直純さん 6月18日に山本直純さんがお亡くなりになりました。山本直純さんの著書で「チャルメラ協奏曲」という本を、大昔に買っていて、その本を今読み返しています。

 名曲案内の本ですが、この本の最初のページにトスカニーニの「音楽を食べるのにナイフもフォークもいらない」という言葉が掲載されています。私はこの言葉にすごく共感しています。

 この本の直純さんの文章も、まったくかたくるしくなく、サラッと読めて楽しいです。こんな文章が書けたらいいな、と思います。ご冥福をお祈りします。


2002/6/15土

修復職人

 6/10付の日本経済新聞に、「甦れニッポン人」の欄に、バイオリン修復職人の方の記事がありました。「演奏者の人柄は修復する場所ににじみ出る」と書かれていて、そういうものかな、と思いました。

 フルートでも、楽器を調整する人には、その楽器の状態を見るだけで、演奏者の人柄がわかるものなのでしょうか。こういうことを考えると、楽器を見せるのは自分の内面を見られているような感じで、少し恥ずかしいような気分になります。

 この新聞記事には「100年後に褒められる修復をしたい」と書かれていて、後世に残る仕事ができるのは、いいな、と思いました。


2002/6/9日

パーシー・フェイス 6月6日の日本経済新聞夕刊を読んでいたら、「ムード音楽」というタイトルでの文章があって、パーシー・フェイスの名前がありました。

 少し前に、「サウンド・オブ・ミュージック」関連のCDを探していたら、パーシー・フェイスのCDを見つけたのですが、その時はパーシー・フェイスという人のことをまったく知らず、どういう人か分からなかったのですが、とりあえずそのCDを買って聴いてみたら、すごく気に入ってしまいました。

 その新聞の文章を読んでいたら、「臨終の床でどんな音楽を聞きたいかと聞かれたら、パーシー・フェイスと答えるかも」と書かれていて、それだけ有名な人なんだな、ということが分かって、なんだか嬉しかったのでした。


2002/6/1土

のこぎり音楽 5月27日付け毎日新聞(大阪)の夕刊に、のこぎり音楽を演奏する方についての記事がありました。のこぎり音楽という文字を見た時には、一体何だろうと思ったのですが、記事の中に「関西人なら「♪おーまーえーは、あーほーかー」のショーでおなじみ」と書いてあるのを見て、音色が頭に思い浮かびました。

 たしかに独特の音色で、一回聴くと、忘れられないです。この記事は、「はじめにきよし」さんの最新のCDについて書かれていたのですが、私は初めて知りましたので、のこぎり音楽のCDを聴いてみたくなりました。

 のこぎり音楽は芸のようなイメージが私は強いですが、のこぎり音楽の大家、都家歌六さんは、クラシックの名曲も演奏されるそうです。クラシックものこぎりで演奏されると面白いだろうな、と思いました。


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