音楽エッセイ
2001年4月分
2001/4/30月
音符のあいだの間 「急がない!ひとりの時間を持ちなさい」(デイヴィット・クンツ著 主婦の友社刊)を読んでいると、"音符のあいだの間を見つけ出す」という章がありました。
ピアニストの方の「休止にこそ芸術が住んでいる」という言葉もあって、これを見ると、今まで私はフルートを吹くときに、休符を意識することはほとんどなかったですが、休符も意識するようになります。
でも、この章の中で一番印象に残ったのは、「立ち止まる」ことを、音楽の、音符と音符のあいだの休符に例えていることです。かなり共感してしまいました。休むことで元気が出ることもあるだろうな、と思いました。
2001/4/22日
広告 先週、毎日新聞と読売新聞(大阪版)に、大阪のオーケストラが、「シーズンチケットを買って下さい。」という広告を1ページの下半分という大きなスペースで掲載していました。オーケストラの広告を一般の新聞で見るのは、初めてのような気がするので、少し驚きました。
「この広告にどれだけの費用がかかっているのだろう。」ということと、申し込み方法が電話だけのようでしたが、「どれだけの人が買うのだろう。」とまず思いました。大阪でコンサートの集客をするのは東京以上に大変なのでしょう。
私がマーケティングの担当者なら、シーズンチケットを売るためには、今までコンサートに来てくれた人に手紙を出します。
2001/4/15日
合奏 昨日、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとの合奏を初めて経験しました。15人ぐらいの集まりだったのですが、ピアノとあわせるのとは違って、いろいろな楽器の音が聞こえる中でフルートを吹くというのは、なかなかいいものでした。
普段はひとりでフルートを吹いていて、最近私の気持ちの中で、少しマンネリになっていたのですが、皆の音を聴いて、刺激になって良かったです。
自分の音をまわりの人に聴いてもらえたのも良かったです。フルートを楽しい気分で続けていくには、1年に一度の発表会だけではなく、自分のフルートを人に聴いてもらえる機会が多い方が、わくわくできていいな、と思いました。
2001/4/7土
埴生の宿
先週のNHK「課外授業ようこそ先輩」で、ヴァイオリニストの天満敦子さんが先生をされているのを見て、「クラシック演奏家が先生になることは少なかったけれど、ついにヴァイオリニストが登場されたな。」とちょっと嬉しくなりました。
生徒37人分のヴァイオリンを用意されていて、それぞれに指を押さえるシールを3枚ずつ貼られていました。ヴァイオリンはそれぞれの椅子に置かれていて、そこに生徒達が入ってきたときの嬉しそうな表情がとても印象に残っています。
私もヴァイオリンが37人分あったのを見た時には「よくこれだけおそろえになったな。」と、けっこう感動しました。最後に37人全員で「埴生の宿」を演奏したのですが、即席でどうだろうと、聴く前は思っていましたが、実際に聴くとなかなか良い演奏で、けっこうしみじみしました。
2001/4/1日
出会い
3月29日放送の「徹子の部屋」でゴンチチが出演していたので、見てみました。私はゴンチチのことは知っていましたが、生演奏を聴いたことはなく、名前の由来などは今までまったく知りませんでした。
おふたりの出会いは、おふたりの共通の友達が、ふたりをひきあわせたことがきっかけで、初対面の時にサウンド・オブ・ミュージックのMy
Favorite Thingを一緒に演奏して、ピンとくるものがあったそうです。
人間、これだけピンとくる出会いというものは、そうそうあるものではないので、うらやましく感じました。そして、ほんのちょっとした出会いでも、その場で終わりにしないでいたいな、とも思いました。
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