パユのコンサート感想

2003年

2003年12月1日(月)19:00   会場:いずみホール
  プログラム・ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ロ短調 RV424
・テレマン:フルート協奏曲 ト長調 TWV51:G2(再編成版)
・ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 イ短調
・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」より「冬」
・J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
・J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
アンコール
・テレマン:フルート協奏曲ニ長調より第2楽章
・ヘンデル:オラトリオ「ソロモン」よりシバの女王の入城

 

 11月29日の金沢は、中央より少し左寄りで、この日のいずみホールは、中央より少し右寄りでしたので、やっぱり同じ曲でも音の聴こえ方が、これだけ違うものだな、ということを感じました。

 ヴィヴァルディの四季から「冬」は、この日の方が、座席位置の関係もあり、ヴァイオリンの迫力をもっと感じました。テレマンとバッハの、フルートの音色の違いもよく分かりました。

 ブランデンブルク協奏曲では、フルートの音が、まんまるで本当にきれいだと思いました。後で人から教えてもらって、息でビブラートをしているのではなくて、フィンガービブラートをされていたと、聞きました。フィンガービブラートなんて全然知りませんでしたし、気がつきませんでした。またテレビ放送される時に気をつけてみてみようと思います。

 アンコール前には、日本語のお話です。「アンコールのお時間となりましたが、バッハという偉大な作曲家の曲の後に、何を演奏すればいいのか迷っていました。バッハを超える作曲家は、なかなかいません。ですから、こじんまりとした曲を演奏します。」"こじんまり"という言葉のところで、会場から笑い。そして、テレマンの曲を演奏されました。

 アンコール2曲目の前にも、お話です。「ご希望の方には、私たちのサインをさしあげます。プログラムでも紙でも、書けるものなら何でもけっこうです。私たちが新しく出しましたヴィヴァルディのCDにも喜んでサインいたします。」「バッハ、ヴィヴァルディの曲を演奏しましたが、バロック時代の作曲家といえば、ヘンデルをはずすことはできません。ドイツでは、ヘンデルが演奏されないクリスマスは、クリスマスではないと、言う人もいるほどです。」ということで、ヘンデルの曲を演奏されました。

 十数人が並んで、サイン会をする場所がいずみホールにはないのではないかな、と思っていましたが、ロビーから奥に入ったバーコーナーの前で、ありました。

 コンサートが終わって、数日間経過した今でも、まだ余韻が残っています。こういう感覚はひさしぶりです。本当に素晴らしいコンサートでした。(1階A列19番)

(2003年12月7日記)


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