パユのコンサート感想


2002年11月15日(金)
会場:ザ・フェニックスホール
共演:エリック・ル・サージュ

プログラム ・シューマン:3つのロマンス
・メンデルスゾーン:ソナタ へ長調
・シュルホフ:フルートソナタ
・マルティヌー:フルートソナタ
・リーバーマン:フルートソナタ
アンコール
ライネッケ:ウンディーヌより第2楽章
ボリング:組曲第2番より 8.Jazzy

 
 フェニックスホールでの他のフルーティストのコンサートにも何回か行ったことがありますが、せまいホールなので、パユの響きはどんな感じになるかな、と思いつつ行きました。

 この日のプログラムで一番印象に残ったのは、リーバーマンです。音量が大きい部分では、パユは顔をふくらせて、まっ赤にして、体をそらせて、全身から音を出しているという感じで、圧倒されました。ホールのガラス窓が、音でピキピキと割れるのではないかと思ったほどです。

 ホールが音でふっとんでしまうのではないかと思うような、ものすごい迫力でした。ホールの空間が音ではりつめるような感じがして、ホールの形が感じられるような気がしました。パユは演奏中に歩いたりされるのですが、この曲の時は、足をふみこむ震動が伝わってきました。

 このホールの大きさがどうだったかは別にして、全身から放出される音を、私も全身で受け止めましたという感じで、音のエネルギーを強烈に感じました。リーバーマンの時は、聴いていて汗が出てきました。

 アンコールの1曲目は、ライネッケでした。演奏をはじめようとした時に、譜めくりの方がいなくて、「あれっ」という感じになりましたけれど、ライネッケを演奏していただけて良かったです。ボリングはおふたりのかけあいが面白くて楽しく聴けました。
(1階A列5番)


1.トップページ
2.プロフィール
3.演奏会情報
4.CD紹介
5.掲示板
6.マスコミ
7.リンク集
8.音楽エッセイ
9.演奏会感想

メールはこちらから