フィギュアスケートの音楽
私は、バンクーバーオリンピックの直後は、フィギュアスケートのテレビ放送をよく見ていましたが、その後、しばらくは、フィギュアスケートを見ていませんでした。昨年12月の、全日本選手権は、ソチオリンピックの代表選考会ということもあり、久しぶりに見ました。
思ったことは、音楽がかなりバラエティに富んでるなということです。クラシックだけではなく、映画音楽も多く、そのほかいろいろでした。音楽の曲名は、選手が演技を始める時に、画面に表示されますが、その後は、表示されません。ですから、昔なら、途中から見た時に曲名が分からないところでしたが、今では、テレビのリモコンの「データ連動」ボタンを押せば、その選手のショートとフリーの両方の曲名が表示されます。便利になりました。私は、今回初めて、データ連動ボタンを押しました。
高橋大輔選手が、ショートに使った佐村河内守:ヴァイオリンのためのソナチネは、今回初めて聞きましたが、とても良い曲ですね。聞き惚れてしまいました。高橋選手にとっては、この時の演技は、不満足だったと思いますが。まもなく、ソチオリンピックが始まります。フィギュア日本代表の皆さんには、期待しています。
(2014年2月5日追記)
高橋大輔選手が、ショートプログラムで使う「ヴァイオリンのためのソナチネ」は、佐村河内守が作曲した曲ではない、とニュースが流れました。高橋選手は、オリンピックで曲の変更はしないそうです。
(2014年2月8日追記)
佐村河内守のことは、「現代のベートーベン」のキャッチコピーで売り出されていて、CD「交響曲第1番 Hiroshima」は、10万枚以上売れているということを、前々から知っていました。でも、私は、佐村河内守は、クラシック作曲家の顔ではないな、と感じていて、興味はありませんでした。
今回「ゴーストライターが作曲していた」という記事を見たときも、「ゴーストライターなんて、よくある話では」と思い、特に何も感じませんでした。でも、聞こえているのに、聞こえないふりをしていたとか、新垣さんとの出会い方をCDのブックレットにフィクションを書いていたとか、そのほかもろもろ嘘が多すぎることは問題です。
楽譜の発売やコンサートの中止、CDの回収など大騒ぎですが、曲を抹殺することはありません。楽譜は、新垣隆さん作曲で出版すればいいですし、コンサートも中止することはなかったと思います。聞く曲はまったく同じですから。
Yahooオークションで「交響曲第1番Hirohima」のCDは、たくさん出品されていて、入札もたくさん入っています。それだけ聞きたい人が多いのですから、CDも新垣隆さん作曲「現代典礼」で出しなおせばいいと思います。
高橋大輔選手がショートで使う「ヴァイオリンのためのソナチネ」が、素晴らしい曲だという感想は、今でも変わりません。高橋選手は、今までに修羅場をたくさんくぐりぬけてきている人ですから、こういう騒動で影響があるとは思っていません。オリンピックでは、素晴らしい演技を期待しています。