イェルカ・ウェーバーのフルートマスタークラスに行ってきました(2023年11月17日)
11月17日に、イェルカ・ウェーバーのフルートマスタークラスへ、ドルチェ楽器大阪店へ行ってきました。レッスン内容をまとめました。
[モーツァルト: フルート協奏曲 第1番]
モーツァルトを演奏するとき、何を考えますか? アカデミーでレッスンする時には、彼のオペラをイメージすること、言葉から言葉に流れるように、流れるようなオペラをイメージすることを話します。
舞台に立つ時は、かがまずに、両足をしっかりとついて、演じるように。
2番目のテーマは、I love you. と言葉を感じて。
どちらに向かって吹いていますか。私は、1点、方向を決めて吹く。車を運転するように。
長い音を吹くときは、中身が必要。電車を待つように吹かない。吹きながら、歩いてみて。
モーツァルトの曲は、すべての音に動きがある。生き生きと、言葉をきちんと話す。
古典音楽はどのように表現したらいいですか。シンプル、自然に。
音の練習は何をしていますか。モイーズのソノリテは、なぜ繰り返しますか。筋肉が同じことをする練習。
どのようにフルートを持ちますか。固く持っていると、音に影響が出る。ミュンヘンで勉強した時、バケットを持たせて、その感じでフルートを持つ。
高い音で、足を床に踏みつけると、不安がなくなる。
3楽章は、ウィーンの躍りの感じ。
[アンデルセン: コンチェルトシュトゥック]
チューニングは、2回短く。ビブラートなし。
指だけを考えないで、足を考えて。
力強く吹くために、何をしていますか。支えと足の床を踏みしめる動き。
テクニックはどういう練習をしていますか。指が自然であることが大切。響きを持って、速すぎないこと。体が固くならないよう。
音楽は口からだけでなく、お腹からだけではなく、足の踏み出しから始まる。
[モーツァルト: フルート協奏曲第2番]
ピアノの前奏で何を考えていますか。どこに音楽があるかを考えながら、歩いて。まずは軽快さを。
ジャケットを両脇にはさんで吹く、胸に響きを保つため。左足1本で吹くと、響きが胸に集まる。重心が下にあると、音が軽くなる。
第2楽章の28小節は、教会でろうそくを運んでいる感じ。
第3楽章は、和音の進行はわかっていますか。
ハーモニクスを知っていますか。なぜこの練習をするのでしょうか。くちびるを変えずに、中からの響きを変える練習。そんなに押さずに。
【2023年12月3日追記】
足の踏み出しについて書いてありましたので、埋め込んでおきます。
コンクールが終わるといろいろな先生方から「うちの生徒どうでしたか〜?」とお問い合わせを頂いたりしますが、ひょっとして聞きたいけどまあサイトウやばそうな奴だし変な壺とか売りつけられそうだな…やめとこ…wてなってる方もいらっしゃるとおもいますのでちょっとずつお話できることをここで…
— 斎藤和志 (@tronjack08) November 30, 2023