マスタークラス

2023年6月26日デニス・ブリアコフのマスタークラスに行ってきました

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 6月26日に、広島県のエリザベト音楽大学ザビエルホールで行われた、ブリアコフのマスタークラスに行ってきました。生徒さんは、3人でした。レッスン内容をまとめました。

 

[ユー: ファンタジー]

 フルートオーケストラをバックにした演奏で、ブリアコフも初めて聴いた、とのことでした。

 

 フルートオーケストラもソロも両方難しい。オケとソロのバランスと、音程が難しい。ソロが指揮もしているので、難しい。ピアノとの時と比べて、ビートを感じて。

 

 コンサートマスターは拍をきちんととって、ソリストをもっと自由にする。最初のフルートソロのfの部分は、オーケストラがもっと控えて。大きすぎる。32分音符は、16分音符にならないで。32分音符が曲のリズムを決めるから。

 

 7小節目のpは、一生懸命吹きすぎないで、他の楽器に余地をあたえるように。7小節目までは、音色でオケをひっぱる。

 

 8小節目のffは、ビブラートしすぎ。はやいビブラートは、アグレッシブに聞こえすぎる。

 

 16小節からの部分は、ビートがどこかがわからなくなると危険。頭の休符を感じて。聞き手を混乱させないで。半拍ずつにビートを感じて。バシュメットは、「聞き手が聴音できるくらいにはっきりと演奏しないといけない」と言っていた。

 

 2番からは、オケがもっとささやくような、透明な音がほしい。ソロが指揮をしているが、フレーズが指揮をしているようにならないよう。フレーズを大きくとる。アーチ状のフレーズだが、弱拍の時、重力は感じても、アクセントをつけないで。

 

 8番の32分音符は強度をもって。ミステリアスな部分。10番で、ミステリーがあきらかになる。

 

[プーランク: ソナタ]

 メランコリックな曲想を作らないといけない。冒頭のフレーズの骨格はシンプル。トリルでみんなを興奮させる。フレーズの最後をリラックスする。冒頭はタンギングしない。

 

 3小節目の休符をきちんととる。トリルをつなげないこと。

 

 4番は、ハッピートーンで、軽いけど、興奮した感じ。

 

 37小節は、メランコリックに。空気のスピードを落として。ブリリアントにならない。舌をバウンドしないで、長いスタッカートで。

 

 39小節、高いドをしっかり出す。短くて美しい音は難しいから、「パ」を使う。

 

 8番、骨格の音の形を考える。ファソドファミレソド。

 

[プロコフィエフ: フルートソナタ]

 戦争を感じる曲。兵士が歩いている感じ。寒いロシアの風景で、雪しかないが、遠くから、タンクやガンショットが聞こえてくる。怖さがある。

 

 2小節目のララララは、静かな中のガンショット。6小節目のソソソ、7小節目のレレレも。ガンショットは、ルバートしない。

 

 #はポジティブに、13小節のフラットが多いところは暗く。

 

 15小節は、短く吹かずに長く吹く。ダンス的に吹かないで、ロシアの重たさのイメージで。

 

 4番(低音のスタッカート部分)、音が首をしめるみたいにならないよう、上くちびるに空気が入るようにして、ふぐみたいに。口の両端がリラックスしないと、空気が入ってこない。3連符でルバートしない。スタッカートでもっと空気を使わないと、音になっていない。

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