「駒音高く」を読みました

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 将棋に関する短編小説がいくつか入っている「駒音高く」を読みました。最後の章は、将棋の対局中に倒れてしまった棋士の話です。

 そこで、左手のピアニスト、館野泉さんのコンサートに行く、という話があります。この棋士さんは、それまでクラシックのコンサートに行ったことがなかった人ですが、このコンサートには、感動した、ということでした。

 この話だけでなく、この本のどの話も、とても良かったです。私が一番好きなのは、千駄ヶ谷の将棋会館での、掃除人の女性のお話です。なかなか掃除人にスポットをあてたお話は、少ないと思います。ですから、とても新鮮でした。この女性は、小さい時に、お父さんから将棋を教えてもらっていたのです。各章は、違う人が主人公ですが、本全体で、つながりがあります。将棋を知らない方にも、おすすめします。

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