マスタークラス

ヴァンサン・リュカのフルートマスタークラスに行ってきました(2024年7月10日)

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 7月10日水曜日に、JEUGIA三条本店へ、ヴァンサン・リュカのマスタークラスに行ってきました。生徒さんは、ふたりでした。レッスン内容をまとめます。

 

モーツァルト: フルート協奏曲第1番

 練習する時は、もっとテンポを遅くして練習すること。瞑想する感じで。目を閉じて、向こうの方から自分の音が聞こえてくる感じで。ゆっくりと暗譜して練習する。繊細さ、音色の変化が分かりやすくなる。

 愛を届けないといけない。

 体で行こうとしないこと。音で表現すること。

 

 壁を使って練習。壁に後ろ向きに肩をあてて、足を前に出す。体が一直線になる状態で吹く。力みがとれた音になりました。

 

 力んで吹かない。音の空間を利用する。この時、マケラ指揮、パリ管演奏のペトルーシュカのCDの話をされました。

 

 カデンツは生徒さんはランパルのものを使用。時間をとって、音色を変化させる。トリルをたくさん入れて欲しい。

 

マラン・マレ: スペインのフォリア

 スペインのフォリアは、たくさんの曲があって、コンサートで演奏する時は、自分で選ぶが、最後はテーマで終わる。

 ホールに自分の音を適応させることが大切。音が飛んでいかないからといって、力づくで強く吹くのはよくない。内面的に吹くこと。

 

 「歌ってみて」と言われて、生徒さんが歌いましたが、「スマホに向かって歌っているように見えてしまう。客席に向かって歌う。最近は、スマホでどんどん交流できるが、スマホではたくさんメッセージをくれても、会うと何も言ってくれない人はたくさんいる。そんな風になってはいけない。愛を直接届けること。人間らしくいることが大切。スマホを見るために勉強しているのではない」

 テクニックは愛を届けるため。テクニックのためのテクニックではない。

 どんな基礎練習でも、人に聴かせるためにすること。

 バロックの曲だから、ヴィブラートはそれほど必要ない。やわらかな音色を探す。

 

VAR.6

 踊りの曲。低い音を押しすぎない。最後の音は下がりやすいので、持ち上げる。

VAR.7

 8小節目は、ここだけ3拍子を強く出す。アクセントがそうなっている。

VAR.12

 もともとはヴィオラ・ダ・ガンバの曲なので、リズムが縦にならないようにする。

VAR.21

 リズムの中になめらかさを見つける。

VAR.23

 TTKのトリプルタンギングは、ひとつだけの時、使える。

ヴァンサン・リュカ 公開レッスンとコンサート

コンサート
ボワモルティエ: 5本のフルートのための協奏曲第1番ト長調より、第1、第2楽章
ドュヴィエンヌ: フルート三重奏曲第5番より第1楽章
クーラウ: フルート三重奏曲op.13より第1楽章
ルーセル: 笛吹たち
シャミナード: コンチェルティーノ

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