マスタークラス

デニス・ブリアコフのマスタークラスに行ってきました(2023年6月17日)

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 山口県のアスピラートで、6月17日に行われた、デニス・ブリアコフのマスタークラスに行ってきました。生徒さんは、ふたりでした。レッスン内容をまとめました。

 

[グルック:精霊の踊り]

 フレージングを知っていますか? 音の方向性が必要。同じフレーズでも、ずっと同じではなく、表現をつけて。そうでないと、ただ、音が上がって下がっているだけに聞こえる。平坦に聞こえてしまう。シンプルなメロディーだけど、表情をつける。

 

 2小節目のファは上にあげる感じで、シに向かって。

 

 メロディーを演奏するときは、話をしている感じで。詩を朗読する時も、表情豊かに読むと、聞こえ方が全然違う。

 

 Lentoのフレーズは、高いところと低いところがあって、低いところは、リラックスする。ビブラートは、すべての音につけない。目立たせたいところにビブラートをつける。

 

 Lentoのフルートの11小節(シドドレシラソファミ)は、taxi, taxi, elephantのように。つまり、最初の音にアクセント。これは僕の先生が教えてくれた。(生徒さんは2音目の音にアクセントをつけていたので) 

 

 詩を朗読する時も、once upon a time もボソボソと棒読みはダメ。演奏者もパブリックスピーカーとして、抑揚をつけて、演奏すること。

 

[ドニゼッティ: ソナタ ] 

 フレーズごとに大切な部分はあるが、曲全体にも、大切な部分がある。どこが一番大切か、どこがクライマックスかを考える。

 

 28小節からのアレグロも、イメージが変わっても同じ。どこが盛り上がりか考える。28小節から31小節は、リズミックな部分とメロディアスな部分がある。メロディアスな部分を楽しんで盛り上げる感じで。3拍子の1拍目が強い。

 

 38小節目(シドラシソ)のソ(2拍目)にビブラートしない。ビブラートすると強く聞こえるから。1拍目が強拍。

 

 88小節目からの細かい部分は、練習曲のようにならないように。表情豊かに。

 

 最後に生徒からの質問「少ない息で大きな音を出すにはどうすればいいか」

「息を下に入れる。首を広げる。あくびの時のように。口の中も大きくする」

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[クーラウ: 3つのカプリッチョop.10](無伴奏曲)

 この曲は、色々な要素がたくさん含まれていて、難しい。

 

 ポロネーズがメイン。3拍子の1拍目が強い。ダンスの曲だから、リズムが大切。2拍目が強くならないよう。より面白く聞いてもらうために、拍が大切。ピアノがついていれば、リズムが伝わりやすいが、ひとりなら、伴奏はどうつくか想像しながら演奏する。(ブリアコフがピアノ演奏して、生徒さんがフルートを演奏)

 

 スタッカートのやり方でイメージが変わる。長いスタッカートは、エネルギーを感じない。バウンドするように。おなかのサポートがしっかりとしていれば、タンギングをしても良い音が出る。

 

 同じフレーズが2回繰り返すのは大切だから、2回目を強く。例えば、「I'm going to kill you.」と繰り返して言う時、2回目を弱く言わないでしょう。こんな例えの文で申し訳ないが。

 

 ポロネーズはリズムが大切。緩やかに吹くと、ポロネーズの特徴を出せない。リズムを誇張する。平坦にならないよう。小さな違いだが、全体では大きく変わる。

 

 

 クーラウでは、ブリアコフがたくさんピアノ演奏されました。ブリアコフのピアノを私は初めて聞きました。

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