マスタークラス

ソンヒョン・チョウとシーウェイ・フーのマスタークラスに行ってきました(2022年7月18日)

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 7月18日に、ドルチェ・アートホールOsakaへ、ソンヒョン・チョウとシーウェイ・フーのマスタークラスに行ってきました。おふたりとも、レッスンはとても良かったです。どちらも英語でした。まとめておきます。

 

イベール:フルート協奏曲(講師:ソンヒョン・チョウ)

 最初に、替え指の話をいくつか。基礎的な練習をする時に、音程が安定する替え指を探しながらしている。

 

 「第1楽章では、何が一番大切と思っていますか?」しばらく、答えがなかったので、「何でもいいですよ」答えがなく、

 ほとんどの人は、タンギングが一番大切と思って、第1楽章を吹くけれど、キャラクターがたくさん出てくる曲なので、それを表現すること。あなたの演奏では、ひとつかふたつのカラーしか感じなかったので、もっとドラマチックに、もっとカラフルに。

 

 最初の16分音符は、お話をするように、輝かしく(sparkling)、カラフルに。

 

 1番から2番だけでも、キャラクターがかなり変化している。それを表現する。フレーズを長くとる。短いと、聴いていて、飽き飽きする。

 

 強拍がどこかを考える。

 

 f(フォルテ)の時、息のスピードを速くしない。力まない。ゆっくり広い息。

 

 トリルのクレッシェンドは、動きがあるように。誇張してみて。

 

  「2番のこの部分は、ディクレッシェンドにしたいのか、それとも、ただ息がたりないだけなのか、どっちですか」生徒「両方」

 「ここでディクレッシェンドにするのは、かまわないけれど、それをしっかり表現しないと、今のだと、ただ息がたりないだけに聞こえてしまう」

 

 P(ピアノ)は、f(フォルテ)よりも、積極的に。

 

 フルートには、色々なヴィブラートがある。でも、最初はヴィブラートがかかっていなくて、後でヴィブラートをかけるパターン一辺倒の人が多い。色々なヴィブラートを。

 

 楽譜にp(ピアノ)と書いてあるところで、本当にpで演奏すると、バックがオーケストラなので、あなたのフルートは、誰にもまったく聞こえなくなってしまう。なので、mfで、短く演奏すると、お客さんには、pで聞こえる。

 

 23番は、ショッキングなサプライズをつくる。

 

アーノルド:ファンタジー op.89 (講師:シーウェイ・フー)

 「この作曲家について知っていることを教えてください」生徒「映画音楽」

 「イギリスの作曲家ですが、なぜこの曲を書きましたか」答えがなく、

 「この曲は、コンクールのために書かれました。ですから、挑戦的なテクニックが必要で、指も、ブレスコントロールも難しい」

 

 中音のミのpを繰り返すところがうまくいっていないです。下の口びるを前に、中央に寄せてください。息が少ない時は、サポートが必要。くちびるが動かないように、集中させて。

 

 pは、息を止めたらダメです。もっと支えて、吹き続けて。

 

 下の画像は、マスタークラスとその後のリサイタルの曲です。「H」は、シーウェイ・フーで、「C」は、ソンヒョン・チョウです。

 私が、このマスタークラスに行ったのは、第8回神戸国際フルートコンクールで、チョ・ソンヒョンの演奏を聴いて、いいな、と思ったからです。当時のカタカナ表記は、こうでした。今は、メガネをかけていて、姿が変わっていて、驚きましたが、レッスンは、たくさん話してくださって、とても良かったです。

 

 シーウェイ・フーは、初めて見ました。上記で、レッスンの内容が少ないのは、私がこの曲を知らなかったためです。シーウェイ・フーは、見た目がカッコいいです。

 

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