ジャン=ピエール・ランパルフルートデュオ・コンサート
−巨匠ランパル 日本さよなら公演−

日時:1999年10月29日(金) 会場:ザ・シンフォニーホール

演奏者:ジャン=ピエール・ランパル(フルート)、クラウディ・アリマニー(フルート)、ジョン・スティール・リッター(ピアノ)

プログラム:J.C.F.バッハ:トリオ・ソナタ ハ長調、L.V.ベートーヴェン:3つの国のメロディによる変奏曲Op.107、W.A.モーツァルト:「魔笛」の主題による3つの二重奏曲、F.ドップラー:「夢遊病の女」の主題によるパラフレーズOp.42、J-M.ダマーズ:2本のフルートとピアノのためのトリオ(日本初演)、山田耕筰:赤トンボ、杉山長谷夫:花嫁人形、宮城道雄:春の海、L.ユグー:グランド・コンチェルト・ファンタジーOp.5
アンコール:モーツァルト:アンダンテ K.448、ドップラー:ハンガリアンディエッティーノよりチャールダーシュ
 ランパルの日本公演は、今回が最後ということで、見に行きました。フルートデュオコンサートは、私にとってははじめてでした。舞台に向かって右側がランパル、左側がアリマニー、その後ろにピアノのリッターという配置でした。

 今回のプログラムの中で、私が一番気に入ったのは、ドップラーの「夢遊病の女」の主題によるパラフレーズでした。フルートデュオでは、同じリズムをふたりの和音で演奏された時の、フルートの2音があわさった音が私はとても好きで、この曲はそういう部分が多かったですし、曲の最初の迫力あるピアノにもとても引き込まれました。

 日本の曲は、日本の風景が目の前に見えるような演奏で、外国の人がこれだけ日本らしさを表現できるのは、本当にすごいな、と改めて思いました。

 今回のプログラムは、日本初演の曲もあり、知らない曲が多かったですが、フルート2本の音色の魅力を感じられて、とてもよかったです。

 ランパルの姿を、もう日本の舞台で見ることはできないのだと思うと、やはりちょっと寂しいです。

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