「小澤征爾さんと、音楽について話をする」は、4月に買っていましたが、今まで積読になっていました。私は、本はだいたい電車の中で読みますが、これは、300ページを超える本で、持ち歩けなかったからです。
今、やっと読み終わりました。「ライブ録音をCDにする時には、雑音を消去して、CDにした」とか、こうして聞かなければ分からないお話が満載で、とても面白かったです。ほかに、印象に残っているのは、小澤さんが、ベルリン・フィルの練習で、打楽器奏者が笑い出したのに、腹が立って、指揮をキャンセルしようとしたけれど、飛行機の乗り継ぎ便を調整しているうちに、なだめられた、というお話です。
「えっ」と、思うようなお話はまだまだあるのでしょうね。私は、CDをバックミュージックのように流して聞いていることが多いですが、この本をしっかりと聞かなければという気持ちになります。