「アイデアのちから」という本を読んでいましたら、ピアノ二重奏を普及させたいというグループが、ピアノ二重奏の魅力をまわりの人に説明する様子が書かれたページがありました。これが、なかなか魅力が伝わらないのです。
聞いている人から「ピアノ二重奏がなくなると、なぜ世界が豊かでなくなるのですか」という質問が出ます。そして、その答えの中に「ピアノ二重奏があれば、オーケストラの音を、身近に楽しむことができる」という言葉が出ます。この言葉で、ようやく聞いている人が納得します。この言葉が出るまでに、10分もかかりました。
どうして10分もかかったのかという解説文もこの本に書かれていますが、それがまた納得の文章でした。この本は、びっしりと文章がつまっていて、事例も多く、非常に読み応えがあります。とてもいい本です。