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2004年12月04日
歌が聴こえる
以前に、音楽エッセイのページで、松本清張作「捜査圏外の条件」の小説について、書いたことがあります。この作品は、歌が、犯人を決定づけるポイントになっています。原作の小説と、ドラマ化の時では、歌が違ったということを書いたのです。
時が違うと、流行歌も当然違いますから、原作で使われていた「上海帰りのリル」は、小説が書かれた時点で流行っていた歌だと思っていました。でも、このたび、宮部みゆき責任編集の「松本清張傑作短篇コレクション(上)」に書いてある宮部さんの文章に、「小説が書かれた時は、上海帰りのリルが、流行した時から数年間経っている」とありました。
意外な気持ちがしました。上海帰りのリルの歌詞が、「捜査圏外の条件」の雰囲気にあっていたのかな、とかいろいろと思いめぐらすとおもしろいです。
投稿者 Toshie : 2004年12月04日 08:15
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